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Pesticide drift deposition in hedgerows from multiple spray swaths 生垣の異なった高さにおける農薬の沈着を明らかにするとともに,非散布緩衝帯の沈着への効果を推定する目的で一連の散布実験を行った.沈着量は,距離,絶対湿度,高さ,液滴サイズの分布,風速によって大きく異なった.観察された変動の82%は,これらの要因によって説明できた.液滴サイズの分布は,ドリフト軽減に関与することが実証されているノズルの種類と使用散布圧に左右された.非散布緩衝帯によって,生垣への農薬の沈着は減少したが,その効果は主に生垣の低い部分で顕著であり,12 m幅の緩衝帯を導入することによって72%の沈着量の減少が得られたものの,4mの高さにおける減少率は1%以下であった.したがって,生垣に生息する生物に関連したリスク評価を行うには,生垣の様々な高さにおける沈着を考慮する必要がある.(文責:編集事務局) |