日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文24巻1号

アセタミプリド2%粒剤の各種土壌処理法におけるキャベツのコナガに対する効力

高橋英光,満井 順,矢野真樹郎,武智 広,山田富夫

日本農薬学会誌 24, 23-27 (1999)

前報で,アセタミプリド粒剤がキャベツの植穴処理や苗箱処理でコナガに対して優れた効力を示すことを報告したが,さらに,より効果的で,実用的な処理法の探索を目的に,各種土壌処理法による効力を比較検討した.植穴処理における効力を苗箱処理,植溝処理,全面混和処理及び株元処理における効力と比較した結果,植穴処理1g/株≒苗箱処理1g/株>株元処理1g/株の順で,また,植穴処理1g/株≒植溝処理6kg/lOa≒全面混和処理12・/10aであった.さらに,植穴処理の2葉期と4葉期の苗を用いた試験では,ほぽ同等の効力であり,セル成型苗を用いた効力と引き抜き苗の場合でもほとんど効力差は認められなかった.これらの結果からアセタミプリド2%粒剤にとって植穴処理と苗箱処理が最も効果的であり,実用的でもあると考えられた.


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