日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻1号

Hapten Design and Antibody Preparation on Immunoassay toward the Insecticide Oxamyl
殺虫剤オキサミルの免疫化学測定法のためのハプテンデザインと抗体調製


Shiro MIYAKE, Kosuke MORIMUNE, Yuki YAMAGUCHI, Katsuya OHDE, Mitsuyasu KAWATA, Shunichi TAKEWAKI, Yohjiro YUASA
三宅司郎,森宗孝介,山口優樹,大出勝也,川田充康,竹脇俊一,湯浅洋二郎


日本農薬学会誌 25, 10-17 (2000)

殺虫剤オキサミルを測定するため,間接競合ELISA法が確立された.4種類の免疫用ハプテンと3種類の分析用ハプテンを合成し,オキサミルと反応性を示すポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を調製した.
 免疫用ハプテンの内,N,N-dimethyl-2-(5-carboxypentyl)-carbamoyloxyirnino-2-(methylthio)acetamideは,オキサミルヘの抗体を調製するために最も効果的だった.このハプテンを用いて調製したモノクローナル抗体は,すべてポリクローナル抗体より高い反応性を示した.なかでもモノクローナル抗体OXM6‐8は最も高い反応性を示した.OXM6‐8と分析用ハプテンN,N-dimethyl-2-(4-carboxycyclohexyl)carbamoyloxyimino-2-(methylthio)acetamideを用いて間接競合ELISA法を構成することにより,最も高い測定感度が得られた.この系における,オキサミルの50%阻害濃度は3.6ng/mlだった.また,ジャガイモのメタノール抽出液はこの反応性に影響を与えなかった


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