日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻1号

Comparison of the Binding Activities of Chloronicotinyl Insecticides toward the Nicotinic Acetylcholine Receptors from Rats and Houseflies
ラットとイエバエのニコチン性アセチルコリン受容体に対するクロロニコチニル殺虫剤の結合活性の比較


Atsushi OKAZAWA, Yoshiaki NAKAGAWA, Miki AKAMATSU, Tamio UENO, Keiichiro NISHIMURA
岡澤敦司,中川好秋,赤松美紀,上野民夫,西村勁一郎


日本農薬学会誌 25, 40-43 (2000)

イミダクロプリド,アセタミプリド,ニテンピラムおよびそれらの類縁化合物のラットとイエバエのニコチン性アセチルコリン受容体に対する結合活性を,[125I]α-bungarotoxinを用いて測定した.用いた濃度において,すべての化合物がイエバエの受容体に対する結合活性を有したが,ラットの受容体に対しては21化合物しか活性を示さなかった.また,ラットの受容体に対する活性値はイエバエの受容体に対する活性値の1/10〜1/10,000であった.なお,これらの殺虫剤のラットに対する毒性の強さは,ラットの受容体に対する結合活性値の高さに対応していた.本実験の結果より,クロロニコチニル殺虫剤の選択性は,その受容体への結合活性の差によって説明できることが示された


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