日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻3号

Synthesis and Fungicidal Activities of (α-Methoxybenzyl) isoxazoles
(α-メトキシベンジル)イソオキサゾール誘導体の合成と殺菌活性


Hiroyuki KAI, Tsuneo ICHIBA, Toshikazu OHTSUKA, Akira TAKASE, Michio MASUKO
甲斐浩幸,市場常男,大塚俊一,高瀬 晃,益子道生


日本農薬学会誌 25, 240-246 (2000)

種々の3-(α-メトキシベンジル)イソオキサゾール誘導体を合成し,イソオキサゾール環部分およびベンゼン環2位の置換基と殺菌活性発現における構造と活性相関を調べた.その結果,イソオキサゾール環部分が3-メチル-5-イソキサゾリル構造の化合物が高い殺菌活性を示した.ベンゼン環2位の置換基は,4-フェニル-2,3-ジアザ-1,3-ペンタジエニル基を導入した化合物が高い殺菌活性を示した.4-フェニル-2,3-ジアザ-1,3-ペンタジエニル基のベンゼン環部位には,4-ブロモ,4-トリフルオロメチル,3,4-ジクロロ基が置換した場合に高い殺菌活性を示した.中でも,5-[2-{4-(4-ブロモフェニル)-2,3-ジアザ-1,3-ペンタジエニル}-a-メトキシベンジル]-3-メチルイソオキサゾール(23)は,キュウリうどんこ病およびキュウリべと病に対して優れた防除活性を示した.


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