日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻4号

Population Dynamics of Sensitive- and Resistant-Phenotypes of Botrytis cinerea to Benzimidazole, Dicarboximide, and N-Phenylcarbamate Fungicides in Korea
韓国におけるベンズイミダゾール,ジカルボキシイミド及びN‐フェニルカーバメート系の殺菌剤に対する感受性と抵抗性の灰色かび病菌の動態解析


Byung Sup KIM, Eun Woo PARK, Kwang Yun CHO
金 炳燮,朴 恩雨,趙 匡衍


日本農薬学会誌 25, 385-386 (2000)

1994年から1996年にかけて韓国で罹病イチゴ,トマト,キュウリ等から2109菌株の灰色かび病菌を分離し,carbendazim,procymidone,diethofencarbをそれぞれ添加したPDA培地上での菌糸生長を調査する事で各菌株の薬剤に対する感受性(S)及び抵抗性(R)反応を調査した結果,分離した全菌株の3系列の薬剤に対する薬剤反応は6グループ(SSR, SRR, RSS, RRS, RSR, RRR)に分けられた.各反応型の分離頻度はそれぞれ28.7,1.1,28.8,39.4,1.0,0.9%であった.この中でbenzimidazole系及びN‐phenylcarbamate系殺菌剤に対する両剤抵抗性であるRSRとRRR型は韓国では1995年に初めて分離された.3系列全てに対する感受性の菌株やprocymidoneだけに対する抵抗性の菌株は分離されなかった


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