日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文25巻4号

Selection of Optimal Time-Controlled Release Granule Formula of Metominostrobin
メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤における最適処方の選択


Shigeru TASHIMA, Shinji SHIMADA, Motomu NIIKAWA, Kohei MATSUMOTO, Reiji TAKEDA, Tomonori SHIRAISHI
田島 繁,嶋田真二,新川 求,松本公平,武田禮二,白石友紀


日本農薬学会誌 25, 402-404 (2000)

異なった溶出挙動を有する時間制御型溶出性粒剤(TCRG)を育苗箱施用し,薬害が生じず長期にわたって防除効果を維持する最適なTCRG処方の選択をおこなった.メトミノストロビンのイネ体中濃度が急激に上昇し始める時期は,TCRGのラグタイムとほぼ一致した.また,TCRGを処理した場合,薬害は生じなかった.しかしながら,ラグタイムが2週間程度,溶出速度が約3%/日のTCRG(TC-1)を処理したイネ体中濃度は,ラグタイムが3週間程度,溶出速度が約1.7%/日のTCRG(TC-2)に比して高濃度であり,この濃度に応じていもち病防除効果は長期にわたって持続した.以上の結果から,TC-1を育苗箱施用した場合,薬害が生じず,長期にわたっていもち病防除効果を持続することが明らかとなった.
* メトミノストロビン含有時間制御型溶出性粒剤の開発(第4報)


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