日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻1号

Practical Synthesis of 1-(7-Chlorobenzothiazol-2-yl)-1-methylethylamine, a Key Synthetic Intermediate for the Production of New Oxazine Herbicide, MI-3069
新規オキサジン除草剤MI-3069の製造における重要中間体である1-(7-クロロベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチルエチルアミンの実用的合成


Masahiko IKEGUCHI, Masahiko SAWAKI, Kazuyuki MAEDA, Hiroshi KIKUGAWA
池口雅彦,澤木雅彦,前田和之,菊川弘司


日本農薬学会誌 26, 21-27 (2001)

タイヌビエ用除草剤である3-[[1-(7‐クロロベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチル]エチル]-2,3-ジヒドロ-6-メチル-5-フェニル-4H-1,3-オキサジン-4-オン(MI-3069)の合成において,重要中間体である1-(7-クロロベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチルエチルアミン(VII)の実用的合成法を種々検討した.
 その結果,2,3-ジクロロニトロベンゼンから誘導した2-ニトロ-6-クロロチオフェノールを接触還元して得られる2-アミノ-6-クロロチオフェノールと2-アミノ-2-メチルプロピオニトリルを環化させることにより,高収率で目的とする中間体(VII)を合成する事ができた.
 本製造法は,従来の方法と比較し安価な原料を使用し,かつ反応段数も少なくより実用的で効率の良い製造方法である.


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