日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻1号

Effects of Synergists on the Insecticidal Activity of Chloronicotinyl-related Benzyl Compounds against Houseflies
クロロニコチニル系置換ベンジル類縁体のイエバエに対する殺虫活性における共力剤の効果


Hisashi NISHIWAKI, Yoshiaki NAKAGAWA, Tamio UENO, Keiichiro NISHIMURA
西脇 寿,中川好秋,上野民夫,西村勁一郎


日本農薬学会誌 26, 91-92 (2001)

クロロニコチニル系化合物の6-クロロ-3-ピリジルメチル基を置換ベンジル基に変換した化合物のイエバエに対する殺虫活性を,共力剤としてプロパルギルプロピルフェニルフォスフォネート(NIA)単独,およびNIAとピペロニルブトキシド(PB)とを併用した条件で測定した.その結果,標準化合物であるアセタミプリドを含む約半数の化合物はNIAにPBを加えても活性はほとんど上昇しなかったが,他の化合物においてはNIAのみで求めた活性を3〜40倍高めた.また,イエバエ頭部より調製したニコチン性アセチルコリン受容体に対する結合親和性は,NIAのみを用いて求めた殺虫活性より,NIAとPBとを併用して求めた殺虫活性とよりよく相関し,殺虫活性を測定する場合は共力剤としてNIAとPBを共に用いる方が良いことが明らかとなった.


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