日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻2号

Synthesis and Acaricidal Activities of New Benzophenone O-Methyloximes
新規ベンゾフェノンO-メチルオキシム誘導体の合成と殺ダニ活性


Hiroyuki KAI, Minoru TOMIDA, Toru NAKAI, Kinuko KUMANO, Shigeki HIROSE, Koichi MORITA
甲斐浩幸,冨田 実,中井 徹,熊野きぬ子,廣瀬茂樹,森田幸一


日本農薬学会誌 26, 121-126 (2001)

新規なベンゾフェノンO-メチルオキシム誘導体を合成し,それらの殺ダニ活性を評価した.困と活性の相関性を調べた結果,左側のフェニル基2位の置換基は,5-トリフルオロメチル-2-ピリジルオキシメチル基を導入した化合物が最も高い殺ダニ活性を示した.O-メチルオキシム部分の幾何異性体間の活性を比較した場合,Z体の方がE体より高かった.また,右側のフェニル基の置換基は,4'-クロロ,4'-ブロモ,4'-トリフルオロメチル基で置換した場合に高い活性を示した.中でも,4'-クロロ-2-(5-トリフルオロメチル-2-ピリジルオキシメチル)ベンゾフェノンO-メチルオキシム(21)は,ナミハダニおよびカンザワハダニに対して優れた活性を示した.


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