日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻2号

Synthesis and Fungicidal Activities of 2-(α-Methoxyiminobenzyl)-1-methylimidazole Derivatives
2-(α-メトキシイミノベンジル)-1-メチルイミダゾール誘導体の合成と殺菌活性


Hiroyuki KAI, Toru NAKAI, Minoru TOMIDA, Kinuko KUMANO, Tsuneo ICHIBA
甲斐浩幸,中井 徹,冨田 実,熊野きぬ子,市場常男


日本農薬学会誌 26, 169-173 (2001)

我々は先に,(E)-2-[2-(4-クロロ-2-メチルフェノキシメチル)-α-メトキシイミノベンジル]-1-メチルイミダゾール(A)が,キュウリうどんこ病およびキュウリ灰色かび病に対して優れた防除活性を有することを報告した.本研究では,さらに優れた殺菌活性を有する化合物の探索を目的として,4-クロロ-2-メチルフェノキシメチル基部分を変換した2-(2-置換α-メトキシイミノベンジル)-1-メチルイミダゾール誘導体を合成し,殺菌活性を調べた.その結果,2位に(置換α-メチルベンジル)オキシイミノメチル基を導入した化合物は,キュウリうどんこ病およびキュウリべと病に対して高い殺菌活性を示した.α-メチルベンジルオキシイミノメチル基のベンゼン環部位には,4-トリフルオロメチルおよび4-トリフルオロメトキシ基が置換した場合に最も高い殺菌活性を示した.


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