日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文26巻4号

Degradation and Leaching of Herbicide Imazosulfuron in Upland Soils
除草剤イマゾスルフロンの畑地土壌中における分解および下方移行性


Kazuki MIKATA, Kazunari OHTA, Shigeki TASHIRO
味方和樹,太田一成,田代茂喜


日本農薬学会誌 26, 376-382 (2001)

イミダゾピリジン環及びピリミジン環の炭素を14Cで標識したイマゾスルフロンを用いて畑地状態の土壌中における分解性及び土壌カラム中での移行性について検討した.イマゾスルフロンは土壌中において半減期約40 日の速度で消失した.主要分解経路はスルホニル尿素結合の加水分解であり,分解物としてADPM 及び IPAN を与えた.イマゾスルフロンを土壌に処理して 30日間エイジングすることにより,エイジングをしない場合に比べて土壌カラム中での移行性は小さくなり,また,ADPM及び IPSNは親化合物と比較してより土壌に強く吸着された.このことからイマゾスルフロンは畑地状態の土壌中において比較的速やかに消失し,また,下方移行性は時間の経過に伴って小さくなることが示唆された.


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