日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文27巻1号

Synthesis and Herbicidal Activity of 1H-2, 3-Benzoxazine Derivatives
1H-2,3-Benzoxazine誘導体の合成と除草活性


Hiroyuki KAI, Minoru TOMIDA, Toru NAKAI, Yukio HORITA, Yoshito UEYAMA, Akira MIZUTANI
甲斐浩幸,冨田 実,中井 徹,堀田幸夫,上山良人,水谷 章


日本農薬学会誌 27, 53-58 (2002)

種々の1H‐2,3‐ベンゾオキサジン誘導体を合成し,畑地雑草に対する除草活性と作物への選択性を評価した.その結果,ベンゾオキサジン環の4位に3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル基または3‐ブロモ‐4‐フルオロフェニル基が置換した場合,高い除草活性を示した.ベンゾオキサジン誘導体を処理した雑草は,強い白化症状を呈した.合成した誘導体の中で,4‐(3‐クロロ‐4‐フルオロフェニル)‐1H‐2,3‐ベンゾオキサジン(23)および4‐(3‐ブロモ‐4‐フルオロフェニル)‐6‐フルオロ‐1H‐2,3‐ベンゾオキサジン(34)は,1.0 kg a.i./haの土壌処理においてイヌビエおよびメヒシバに対して高い除草活性を有するとともにダイズに選択性を示した.


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