日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文27巻3号

Synthesis and Fungicidal Activity of α-Cyanoacetamide Derivatives: Discovery of a New Rice Blast Fungicide, Diclocymet (S-2900)
α-Cyanoacetamide誘導体の合成と殺菌活性:新規イネいもち病防除剤ジクロシメット(S-2900)の創製


Akio MANABE, Kiyoto MAEDA, Masayuki ENOMOTO, Hirotaka TAKANO, Tsuguhiro KATOH, Yoshimi YAMADA, Yukio OGURI
真鍋明夫,前田清人,榎本雅行,高野仁孝,加藤次裕,山田好美,小栗幸男


日本農薬学会誌 27, 257-266 (2002)

新しいイネいもち病防除剤を見つけるため,多くの α‐シアノアセトアミド誘導体および関連化合物を合成し,イネいもち病に対する予防効果を茎葉散布試験および灌注試験で調べた.いくつかのN‐[1‐(置換フェニル)エチル]‐2‐シアノ‐3,3‐ジメチル‐ブタンアミドおよび‐2‐ペンテンアミドが両試験において高活性を示した.それらの中から,(RS)‐2‐シアノ‐N‐[(R)‐1‐(2,4‐ジクロロフェニル)エチル]‐3,3‐ジメチルブチルアミド(ジクロシメット,S-2900)を浸透移行性を有する実用的なイネいもち病防除剤として選抜した.


Back