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Effect of Norflurazon on Responses of Superoxide Dismutase and Catalase in a Standard Maize Inbred Line and Superoxide Dismutase Mutant
トウモロコシ(Zea mays)近交系(W64A)の葉と中胚軸における,除草剤ノルフルラゾン(NF)によって誘導された酸化的ストレスに対するスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)とカタラーゼ(CAT)の応答を,Sod1に突然変異を持つSOD突然変異株(A130-1)のものと比較した.NF処理によるSODとCATの活性変動には,W64AとA130-1の間で差はなかった.Sod1とCat1の相対的な転写レベルは,NFに反応してこれら2種類のトウモロコシ系統の葉および中胚軸において著しく上昇した.葉と中胚軸においては,Sod3の転写産物はW64Aでは33μMのNF処理でのみ増加し,それに対しA130-1では,33 μMと100μMのNF濃度で上昇した.Sod4Aの転写産物はNF処理したA130-1の中胚軸においてのみ上昇し,W64AにおけるSod4Aの全転写レベルはA130-1の場合より著しく高かった.Cat2の転写産物はNF処理したW64Aの葉では上昇したが,A130-1の葉では顕著に低下した.中胚軸では,NF処理によってCat2の転写産物がA130-1においてのみ増加した.Sod1に変異を持つトウモロコシは,NFによって誘導された酸化的ストレスに対して,近交系であるW64Aとは異なったSodとCatの転写誘導を示すことがわかった.(文責:編集事務局) |