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Determination of Organophosphorus Pesticide Residues in Onion and Welsh Onion by Gas Chromatography with Pulsed Flame Photometric Detector
ネギおよびタマネギ中の有機リン系農薬の迅速分析法を検討した.試料からアセトニトリル抽出後,GPCおよびシリカゲル/PSAミニカラムによるクリーンアップを行い,パルス方式FPD付きGCにより測定した.GCおよびパルス方式FPD条件の最適化を図ることにより,従来型GC-FPDに比べてリンの硫黄に対する選択性が向上し,ネギおよびタマネギ由来の硫黄成分による妨害ピークの出現が大幅に減少した.特に,高感度化に伴い,試料液を試料濃度(0.25 g/ml)まで希釈することによって,ほとんどの妨害ピークが消失し,凍結リン酸処理などの前操作を省くことが可能となった.添加回収率は61〜105%,相対標準偏差は多くは10%未満,検出限界は2〜10 ppbであった.本法を市販ネギおよびタマネギに適用したところ,アセフェート,イソキサチオンなどの農薬が選択的に感度良く検出された. |