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Interruption of the Homing Events of Phytopathogenic Aphanomyces cochlioides Zoospores by Secondary Metabolites from Nonhost Amaranthus gangeticus
非宿主植物がホウレンソウ根腐れ病菌A. cochlioides(卵菌)に対して防御物質を有するかどうかを検索した.ヒユ科植物のひとつAm. gangeticusの抽出物を塗布した担体を遊走子懸濁液に加えると,遊走子は誘引され,担体に近づくと急激に遊泳を停止し被嚢化した.被嚢化した胞子は未熟なまま再度遊走子に戻ったが,一部は成熟被嚢胞子となって発芽した.この現象はAm. gangeticusの芽生えや成体に含まれる2種類の化学物質,すなわち遊走子に誘引作用を示すN-trans-feruloyl-4-O-methyldopamine(1,担体法で1×10‐8 M以上)と,遊走子の遊泳を停止させ被嚢化の初期段階をへて,遊走子を再度遊出させる作用を示すnicotinamide(2,溶液法で5×10‐8 M以上)によって引き起こされることを明らかにした.両者を担体に塗布して遊走子懸濁液に添加すると,遊走子に対してAm. gangeticusの粗抽出液と同様の効果を与えた.これらの結果に併せて,親和性および非親和性のヒユ科植物芽生えを用いて,根への遊走子の回帰過程を可視化し,宿主および非宿主植物の化学成分との関係を論じた. |