日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文29巻4号

Effects of 6-Benzylaminopurine and Ethephon Applications on Flowering and Morphology in Summer-to-Autumn-Flowering Chrysanthemum under Open Field Conditions
6-ベンジルアミノプリンおよびエテフォン処理が露地夏秋ギクの開花と形態に及ぼす影響


Hiroyuki Sugiura
杉浦広幸


日本農薬学会誌 29, 308-312 (2004) [抄録/PDF]

夏秋ギク(Chrysanthemum morifolum Ramat)の露地切花栽培での開花促進と形態調節のため,6-ベンジルアミノプリン(6BAP)散布の影響を調査した.供試した品種間での差はあるものの開花は,6BAP 0.1,1.0 mg/l散布区では,無散布区に比べて2.2,3.9日早くなった.しかし,6BAP 10 mg/l散布区では抑制された.葉数は,6BAP 0.1 mg/l散布区で最も多かった.一方,切り花長は,6BAP 0.01,0.1 mg/l散布区では無散布区と同じであったが,6BAP 10 mg/l散布では11.2,15.1 cm短くなった.また開花は,6BAP 0.01,0.1 mg/lのエテフォン200 mg/l散布区は,6BAP無添加のエテフォン200 mg/l散布区と変わらなかったが,6BAP 10 mg/lのエテフォン200 mg/lを散布すると抑制された.さらにまた,葉色は6BAP 10 mg/lのエテフォン200 mg/l混用または無混用とも淡くなり,二次腋芽が伸長し,葉が大きくかつ鋸歯が浅くなり,葉裏の毛が発達した.


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