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Aerobic Aquatic Soil Metabolism of Pesticides in Water-and Sediment-Spiked Systems
処理方法の差が農薬の水−底質系での挙動に及ぼす影響を好気条件下,フェニトロチオンとジエトフェンカルブを用いて調べた.水層処理では,より疎水性の高いフェニトロチオンは底質への速やかな移行を示し,一方,ジエトフェンカルブは顕著な分解は無く緩やかに底質に分配した.底質処理の場合,ジエトフェンカルブでは水層への顕著な移行が認められたが,フェニトロチオンではエステル開裂やニトロ基の還元,未抽出残渣の形成により水層への移行は少なかった.このような農薬の分布の相違は代謝分解物を含め底質への吸着性,拡散の差に由来するものと考えられた.また,TOXSWAプログラムによるシュミレーションは,水層処理の水−底質系における農薬挙動の評価に有用であった. |