日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文30巻1号

Control of Greenhouse Whitefly (Trialeurodes vaporariorum) Using Visually Attractive Targets Impregnated with Pyriproxyfen
ピリプロキシフェンを塗布した視覚誘引標的によるオンシツコナジラミの防除


Haruka Oouchi, Peter Langley
大内 晴,Peter A. Langley


日本農薬学会誌 30, 50-52 (2005) [抄録/PDF]

光安定であるジュベノイド化合物,ピリプロキシフェンのオンシツコナジラミ,Traileurodes vaporariorumに対する防除効果を調べた.黄色(550 nm)を同害虫に対する視覚的誘引源として,市販の綿混紡の黄色ポリエステル布に一枚あたり1 mg a.i./cm2の当該化合物,2-[1-methyl-2-(4-phenoxyphenoxy)ethoxy]pyridineを含浸し,25 cm35 cmの短冊を調整した.この短冊を同害虫に対する誘引標的として,同害虫が多発するポット植えインゲンの傍らに縦位置に設置した.その結果,この方法だけで室内およびガラス温室いずれにおいてもオンシツコナジラミの密度をほぼゼロ付近まで激減させることに成功した.この結果に基づき,短冊の替わりに設置労力の軽減を目指し,殺虫剤散布の代替を目的とする巻尺型テープ製剤を開発した.


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