|
Insecticidal and Neuroblocking Activities of Thiamethoxam-Type Compounds in the American Cockroach (Periplaneta americana L.)
殺虫剤チアメトキサムや類縁へテロ環化合物が,非環状ネオニコチノイドであるクロチアニジンに代謝分解されるかどうかそして何が活性体であるかを知るために,ワモンゴキブリを用いて試験を行った.ゴキブリへの注射法による24時間後の最小致死薬量は,チアメトキサムでは1.4 nmolでクロチアニジンの2.0 nmolより低かった.一方,トリアジンおよびチアジアジン類縁体の活性は,クロチアニジンよりも明らかに劣った.生理食塩水中では,トリアジン類縁体は加水分解を受けて一部クロチアニジンに変化したが,チアメトキサムからクロチアニジンの生成は7日間の実験で確認できなかった.以上の結果から,本実験条件においては,トリアジン類縁体はクロチアニジンのプロドラッグして挙動している可能性があるのに対して,チアメトキサムはプロドラッグの可能性を考慮するには及ばないことが分かった.さらに,プロドラッグを念頭に設計されたと思われるチアメトキサム型の3種のクロロニコチニル誘導体,それらの6種のNH体,および3種の開環化合物の殺虫活性と神経遮断活性も測定した. |