日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文30巻3号

Volatile Emission by [N-(-)-jasmonoyl]-alanylleucine from Rice Leaves (Oryza sativa L.)
N-(-)-ジャスモノイル-アラニルロイシンによるイネ葉からの揮発性物質の放出


Shigeru Tamogami, Munenori Suzuki, Hiroaki Toshima, Morifumi Hasegawa, Osamu Kodama, Masana Noma
田母神 繁,鈴木宗典,戸嶋浩明,長谷川守文,児玉 治,野間正名


日本農薬学会誌 30, 225-227 (2005) [抄録/PDF]

ジペプチド結合型ジャスモン酸であるN-[(−)-ジャスモノイル]-L-アラニル-L-ロイシンを調製し,その生物活性を調べた.その結果,このジペプチド結合型ジャスモン酸がイネ葉から大量のリナロールを放出させる活性をもつことが明らかとなった.一方,N-(−)-ジャスモノイル-D-アラニル-L-ロイシンには活性はなかった.サクラネチンをイネ葉に生産させる活性はどちらにも見られなかった.これは,生物活性を持つジペプチド結合型ジャスモン酸に関する最初の結果であろうと考えられる.


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