|
Inhibition of trans-Cinnamate 4-Hydroxylase by 4-Amino-5-aryl-2,3-dihydro-3H-1,2,4-triazole-3-thiones
4-アミノ-5-アリール-2,3-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン類を合成し,酵母で発現させた交雑ヤマナラシ・キタカミハクヨウ(Populus kitakamiensis)由来のトランス-ケイ皮酸4-水酸化酵素(C4H)に対する阻害活性を調べた.供試化合物中,4-アミノ-5-フェニル-2,3-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン(1)が最も高い活性を示し,そのIC50値は0.32 μMであった.フェニル基をヘテロ環や置換フェニル基に変えると,阻害活性は著しく低下した.化合物1は混合阻害剤として作用した.ジャガイモ塊茎ディスクに対して,エリシター作用があるラミナリン(β-1,3-グルコオリゴ糖)存在下化合物1を0.2から20 ng処理した場合,C4H阻害によるトランス-ケイ皮酸の蓄積がみられた.その蓄積量はラミナリンだけを処理した場合に比べ3倍に達した. |