日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文31巻1号

Minimizing worker-exposure during chemical spray by the table-shaped persimmon cultivation method
カキ低面ネット栽培による散布作業者のばく露量軽減


Kenichi Komeda, Manabu Nishikawa, Yoshinori Kunimoto, Junichi Imagawa, Yoshinobu Kobashiri, Masaru Wakisaka, Akio Takafuji
米田健一,西川 学,國本佳範,今川順一,小走善宣,脇坂 勝,高藤晃雄


日本農薬学会誌 31, 23-28 (2006) [抄録/PDF]

作業性の向上により大きい重点を置いたカキの低面ネット栽培法において,散布作業者の農薬ばく露状況を,従来の立木栽培法と比較調査した.被験者4名の身体9箇所に円形濾紙を設置し,azoxystrobin水和剤を散布後,濾紙ごとのばく露量を調査した.また,一次,二次汚染を評価するために,垂直方向の散布範囲および散布作業中の枝葉との接触回数をそれぞれ調査した.その結果,低面ネット栽培法は立木栽培法と比べて,全ての被験者,身体部位において検出量は著しく少なく,接触回数および垂直散布範囲も低かったことから,低面ネット栽培法は一次,二次汚染がともに減少することにより,作業者の農薬ばく露を効果的に減少させ得る栽培方法であると考えられる.


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