Insecticidal activity of imidacloprid derivatives with an alkoxy group at the C5 position of the pyridine ring
イミダクロプリドのピリジン環5位にアルコキシ基を持つ誘導体の殺虫活性
Shinzo Kagabu, Yuya Fujii, Keiichiro Nishimura
利部伸三,藤井祐矢,西村勁一郎
日本農薬学会誌
31, 150-155 (2006)
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イミダクロプリドのピリジン環の5位が6種のアルコキシ基で置換された化合物を合成し,ワモンゴキブリに対する注射法による殺虫試験をおこない,活性を比較した.試験は,薬剤単独あるいは共力剤のpropargyl propyl benzenephosphonateとpiperonyl butoxide存在下でおこない,最小致死薬量(MLD, mol)を求めた.メトキシ誘導体のlog(1/MLD)は単独施用では7.43であり,最も活性が高かった.一般にはアルキル基が長くなるにつれて活性が低下する傾向が見られたが,特にn-プロポキシ体での低下が顕著であった.共力剤の併用は,いずれの化合物についても活性を10倍程度上昇させた.試験化合物の活性は既報のハロゲン置換体より弱く,5位のアルコキシ基は活性を低下させることがわかった.