日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文31巻3号

Synthesis and herbicidal activity of 2-acylimino-3-phenyl-1,3-thiazolines -A new family of bleaching herbicides-
新規白化型除草剤2-アシルイミノ-3-フェニル-1,3-チアゾリン誘導体の合成と除草活性


Yuzuru Sanemitsu, Shinichi Kawamura, Junichi Satoh, Tadasi Katayama, Shunichi Hashimoto
実光 穣,河村伸一,橋本俊一,佐藤純一,片山 忠


日本農薬学会誌 31, 305-310 (2006) [抄録/PDF]

種々の2-アシルイミノ-3-フェニル-1,3-チアゾリン誘導体を合成し,畑地雑草に対する効力と作物に対する選択性を評価した.3位をトリフルオロメチルフェニル基に固定し,イミノチアゾリン環の2位,4位ならびに5位の置換基を変換し,除草活性に対する影響を調べた.その結果,4位は無置換,5位はメチル基であることが,高い除草活性の発現に最適であることがわかった.一方,2位においては,アルカノイル基が好ましく,中でも電子吸引性と疎水性とを兼ね備えたジフルオロアセチル基およびトリフルオロアセチチル基が置換した場合,最も高い活性が得られた.合成した誘導体の中で,2-difluoroacetylimino-5-methyl-3-(3-trifluoromethylphenyl)-1,3-thiazolineは,62.5 g a.i./haの土壌処理において雑草に対して高い活性を有するとともに,ワタに対して高い選択性を示した.


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