日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
HOME学会誌掲載論文33巻3号

Simultaneous biodegradation of chloro- and methylthio-s-triazines using charcoal enriched with a newly developed bacterial consortium
新規複合微生物群集積木質炭化素材による塩素化およびメチルチオ化トリアジンの微生物同時分解


Ken-ichi Yamazaki, Kazuhiro Takagi, Kunihiko Fujii, Akio Iwasaki, Naoki Harada, Tai Uchimura
山崎健一,高木和広,藤井邦彦,岩崎昭夫,原田直樹,内村 泰


日本農薬学会誌 33, 266-270 (2008) [抄録/PDF]

木質炭化素材A100内に木炭還流法を用いて,新規複合微生物群を集積させた.この新規微生物群は,メチルチオ化トリアジン分解菌(Rhodococcus sp. FJ1117YT株)と塩素化トリアジン分解菌群CD7(Bradyrhizobium japonicam CSB1株,Arthrobacter sp. CD7w株,塩素化トリアジン分解菌β-Proteobacteria CDB21株)で構成される.この集積炭化素材により塩素化トリアジン(シマジン,アトラジン)とメチルチオ化トリアジン(シメトリン,ジメタメトリン)はsulfur-free培地において同時に分解され,塩素化トリアジンは培養4日後に,メチルチオ化トリアジンは培養9日後にほぼ完全に分解された.これらのトリアジン系農薬は2-ヒドロキシ体を経て無機化された.


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