日本農薬学会 Pesticide Science Society of Japan
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本会記事 (28巻3号)

I. 平成15年度 第1回常任評議員会議事録


II. 平成15年度 第2回常任評議員会議事録


III. 平成16年度日本農薬学会賞受賞者選考委員会


IV. 日本農薬学会第28回大会報告


V. 第3回環太平洋農薬科学会議報告



I. 平成15年度 第1回常任評議員会議事録


 日時:平成15年5月10日(土) 12:15-16:30
 場所:植物防疫会館 3階会議室
 出席者:15名
 議事
 (I). 経過報告

 1. 第28回日本農薬学会大会:大会参加者数、演題数について、また運営費の一部を学会事務局に返還、また一部を21世紀記念事業委員会に寄付する旨の報告があった。
 2. 常任編集委員会:掲載予定、投稿状況、論文賞受賞者推薦日程、論文重複問題、論文賞についての提言について報告があった。
 3. 21世紀記念事業(基金・シンポジウム・出版):市民講座、出版事業、学術交流、基金の状況、記念事業への経費の支出・支出予定について、配付資料に基づいた報告があった。
 4. 国際会議
Pan Pacific 2003について:会議予算修正案、準備状況についての報告があった。
IUPAC 2006について:準備状況についての概要説明があった。
 5. 日本学術会議:16年度科学研究費における境界農学分野環境農学部門2名、応用細胞分子生物学部門1名の審査員候補者の要請があったことが報告された。
 6. 月例会計報告:本年度の当初予算案および修正案についての報告・提案があった。
 7. その他 JABEEへの要請、学会賞選考日程に関する報告、名誉会員の逝去についての報告があった。

 (II). 議案

 1. 入退会の承認(平成15年3月21日-4月30日):(1)入会 正会員9名、学生会員2名 (2)退会:正会員6名、学生会員1名、団体会員13団体、維持会員4団体。ただし一部の退会希望正会員に対しては、学会に残っていただくことを依頼する文書を送ることにした。
 2. 小集会の委員の承認:小集会の各委員を承認した。
 3. 編集関係:
  1)論文賞のあり方について優れた論文の共著者全員に授与することの提案があり、議論の結果、編集担当の常任評議員も加わった拡大学会賞選考委員会で更に議論をすることになった。
  2)学会誌の電子ジャーナル化について:常任編集委員会での議論を中心とした報告があった。今後はワーキンググループを構成し、実施する方向で検討を行なうことにした。
 4. 第29回大会について:本年度神戸大会の日程を3月24日-26日とし、23日に編集委員会、常任評議員会および評議員会を、24日に総会を行なうことが報告された。
 5. 第30回大会について:記念大会として東京地域で行なう方針であるとの説明があった。次回常任評議員会に企画の提案を行なう予定。
 6. その他
  1)21世紀記念事業:出版事業のうち、3冊目となる「環境科学」に関する内容について議論を行なった。当初の方針どおり刊行予定。また、21世紀記念シンポジウム開催報告があった。
  2)15年度の企画事業とする残留農薬分析セミナーの開催日程についてと、残留農薬と食の安全性に関するアンケート調査の結果に対する説明があった。セミナー開催経費は特別活動基金から捻出する予定。
  3)農学進歩賞についての推薦依頼が農学会よりあった。次回までに候補者の推薦を受ける予定。


II. 平成15年度 第2回常任評議員会議事録


 日時:平成15年6月21日(土) 13:30-16:30
 場所:植物防疫会館 3階会議室
 出席者:15名
 議事
(I).前回議事録の確認
(II).経過報告

 1. 21世紀記念事業:募金の状況、出版本の販売収入等、および記念事業への経費の支出・支出予定について報告があった。寄付依頼の文章はホームページからは削除するが、寄付の受付は継続する。
 2. 国際会議
Pan Pacific 2003について:6月1日から4日に開催された第3回環太平洋農薬科学会議にはSARSの影響が心配されたが、計177名の参加者があり、盛況であった。ポスター賞7題の内6題を日本側参加者が占め、優れた発表が多かったことを物語っていた。今後、会議のプロシーディングが発行される予定である。 IUPAC 2006について:会議の準備状況について説明があった。7月19日に組織委員会を開催する予定であることが報告された。
 3. 常任編集委員会:掲載予定、投稿状況(手持ち論文数)、論文賞推薦日程および推薦状況、論文重複問題について報告があった。投稿論文数が少ないことから、会員に対して投稿依頼を行っている。
 4. 選考委員会:第1回委員会(6月14日)の報告があった。今年度は各賞のあり方および選考方法についての議論を行う予定である。特に論文賞については、根本的に見直す予定である。そのため11月以降に常任編集委員会からの参加を得て、拡大委員会を開催する。
 5. 境委員会:残留農薬分析セミナーの申込状況が報告された。また、セミナー用の資料冊子(印刷中)の見本が閲覧された。アンケート調査結果は学会誌に掲載される予定。市民講座も予定通り開催する。生態影響WGの進行状況が報告された。内容が確定次第、ホームページに掲載予定。なお、小集会の活動目的・概要などを紹介したパンフレットを早急に作成することとなった。各小集会の委員長に紹介用原稿を依頼する。
 6. 第29回大会:準備状況が報告された。大会準備委員会も発足し、順調に進んでいる。
 7. その他
  1) 日本農学会:6月17日に開催された第2回運営委員会の報告があった。農学賞の受賞者数を8名まで可能とすること、平成16年度シンポジウムの内容についての報告があった。
  2) 日本学術会議:平成15年5月20日(金)に、第19期日本学術会議会員の選出に係わる推薦人会議が開催され、第6部植物防疫研連からの会員として推薦すべき者に大川秀郎氏、河野義明氏を決定した。

(III).議案

 1. 入退会の承認(平成15年5月1日-6月20日):(1)入会 正会員29名、学生会員2名、団体会員2団体 (2)退会:正会員9名、団体会員1団体、維持会員1団体。一部の退会希望正会員に対しては慰留に努める。
 2. 第30回大会:記念大会として東京地区の出来れば都心で行う予定であることが報告された。現在、主催大学に依頼中であり詳細は次回までに決定するとの報告があった。
 3. 電子ジャーナル化:WGの議論について報告された。電子化の方法としては科学技術振興事業団あるいは国立情報学研究所を利用する方向で検討を進める。電子データの作成方法によっては出版社や審査プロセスの変更も想定される。電子化の内容は原著論文とし、原則的には制限を付けず、自由に閲覧可能な形態が望ましいとの意見が大勢を占めた。
 4. その他
  1) 日本農学進歩賞の推薦:推薦対象が40才未満であるので、本会奨励賞受賞者および論文賞受賞者の中から条件を満たす者を推薦することとした。
  2) 広告の中止:これまで掲載されていた広告が計3件、掲載を停止することとなった。積極的な勧誘を行い、掲載料の低減も検討することとなった。
  3) JABEEへの対応:現時点では本学会が直接関わることは難しいが、今後の様子を見ながら対応することとした。


III. 平成16年度日本農薬学会受賞者選考委員会



(第1回)議事録  平成16年度第1回委員会は、平成15年6月14日(土)日本植物防疫協会3階会議室において、梅津副会長を委員長に15名の委員が出席して開催された。平成16年度の選考方法について審議を行い、受賞対象者、受賞者選考基準、選考方法、タイムスケジュール等を決めた。


IV. 日本農薬学会第28回大会報告


 日本農薬学会第28回大会は名城大学(天白キャンパス)および八事マルベリーホテルにおいて、平成15年3月22日(土)-24日(月)に開催されました。総数437名の参加があり(その他約80名の招待者)、5題の受賞者講演、2題の特別講演、103題の一般講演が行われました。また、二つのシンポジウム(11テーマ)も開催され、盛会裏に終了しました。講演会場は、新装のAV機器の揃った名城大学共通講義棟で行われ、ゆったりとした気持ちで討論に参加頂けたと思います。また、懇親会では料理を充分準備できず、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。開催準備の段階では、予算の目途がなかなか立たず心配しましたが、最終的には多くの方にご参加いただき、一部を学会事務局に返還し、また一部を21世紀記念事業委員会に寄付させていただきました。
大会の会計は以下の通りとなりました。ご協力とご支援を頂いた参加者各位、素晴らしい会場をご提供いただいた名城大学、および広告の掲載を頂いた企業・団体に厚く御礼申し上げます。
          日本農薬学会第28回大会組織委員長 宮田 正

日本農薬学会第28回大会会計報告 (2003年3月22日〜24日,名城大学)
<収入の部>

項   目            金 額(円)
1.学会本部一般会計より      850,000
2.大会参加費          2,531,000
   参加者数    合計437人
    正会員:(2/28以前)@5,000 X 206 = 1,030,000
        (3/1以後)@7,000 X 81 = 567,000
    非会員:(2/28以前)@7,000 X 37 = 259,000
        (3/1以後) @9,000 X 62 = 558,000
    学生会員:(2/28以前)@2,000 X 36 = 72,000
         (3/1以後) @3,000 X 15 = 45,000

3.懇親会費           1,511,000
   参加者数    合計213人
    正非会員:(2/28以前)@7,000 X 138 = 966,000
         (3/1以後)@8,000 X 64 = 512,000
    学生会員:(2/28以前)@3,000 X 9 = 27,000
         (3/1以後) @3,000 X 2 = 6,000

4.講演要旨集売上代金  @3,000 X 11 33,000
5.出店料              18,000
6.大幸財団             200,000
7.広告料              690,000

合  計              5,833,000


<支出の部>

項  目               金 額(円)
1.印刷費              747,452
   予稿集             580,087
   プログラム            55,150
   名札               57,250
   封筒               54,965

2.会場設営・設備費         657,213
3.懇親会費            2,225,352
4.講師謝礼・旅費          295,000
5.通信費・交通費          187,675
6.組織委員会会議費         194,074
7.アルバイト雇用費         567,000
8.事務費              254,614
9.大会茶菓代            154,620
10.学会事務局           350,000
11.21世紀記念事業委員会      200,000

合  計              5,833,000


V. 第3回環太平洋農薬科学会議報告

 第3回環太平洋農薬科学会議は米国ハワイ市のヒルトンホテルにおいて、平成15年6月1日(日)から6月4日(水)まで4日間にわたり開催されました。参加者総数は、187名で日本からは多数の若手の研究者を含め98名が参加しました。その他の国からの参加者は米国57名、韓国9名、カナダ5名、ドイツ、オーストラリア各2名、タイ、ニュージーランド、イスラエル,イギリス各1名で、同伴参加者が10名でした。SARSの影響により中国(8名)、台湾(1名)等の国々からの参加予定者に参加辞退がありました。
 会議では2題の基調講演、67題の招待講演(日本から28題)、68題のポスター発表(日本から46題)、15題のパネルディスカッション(選抜されたポスターの口頭発表)が、Topic A(New Discovery)とTopic B(Environmental Fate & Safety Management)に分かれて行われました。なお、中国および台湾からのポスター発表9題がキャンセルを余儀なくされました。今回の会議では研究者の積極的なポスター発表を促すためにポスター賞が新設され、日本人6名(1等、2等、3等各2名)とアメリカ人1名(3等)が受賞しました。
 なお、外国人を含め組織委員並びに招待講演者27名、ポスター発表者および一般参加者29名に対し21世紀記念事業基金並びに国際学術交流基金より渡航補助を支給いたしました。
 今回の会議は米国化学会Agrochemical Divisionと日本農薬学会の共催ですが、実際の会議の準備並びに運営はほとんどすべてにわたり日本農薬学会が担当致しました。米国における会議を日本が主催することで、これまでに経験のない多事多難に見舞われましが、それらを無事に克服して、今回の会議を成功に導くことができました。ボランティアとして長期にわたる会議の準備並びに会議の運営に携わられました組織委員、会議会場の運営にご協力を賜わりました運営委員、および招待講演並びにポスター発表に参加されました各位に厚くお礼申し上げます。
第3回環太平洋農薬科学会議会長 梅津憲治

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