本会記事 (33巻1号)
平成19・20年度 第4回常任評議員会議事録
日 時:平成19年12月15日(土) 12:00〜15:30
場 所:女子栄養大学 ・松柏軒(4 号館5F)
出席者:常評出席者13名
議 事:
I. 前回常任評議員会議事録の確認
II. 経過報告および議案
以下の報告事項および議案が承認された。
1. 常任編集委員会
・投稿論文数がほぼ例年通り推移していることが報告された.
・電子ジャーナルにおけるPDF ファイルの月間ダウンロード数は,2,0002,500 を維持している.また2006 年のイ
ンパクトファクターは0.548 であった.
・J-Stage を利用した電子投稿・査読システムへの移行に伴い,3 月の編集委員会ならびに評議員会で投稿規定およ
び投稿細則改正の承認を受け,4 月からの運用を目指す.
2. 学会賞選考委員会
・平成20 年度日本農薬学会賞受賞候補者選定の経緯に続いて,評議員による投票の結果,業績賞(研究),業績賞(技術),奨励賞,論文賞,それぞれ1 件ずつ選定されたことが報告された.
3. 財務委員会
・平成19 年度会計中間報告(12 月10 日まで)および決算予測について,特段の問題がない旨の報告があった.
・平成20 年度予算案(概算)について,会員数の設定,学術小集会の活動の予算化,基金の取り崩しなどについて議論された.
・海外会員の位置づけや会費などについて議論した.今後詳細を詰めて,3 月の評議員会および総会での会則改定の承認を目指す.
・学会会計を公益法人会計基準に準拠することに伴う,会則および細則の改定,基金規定および専門委員会規定の新設が提案され,ほぼ原案通り了承された.
4. 環境委員会
・残留農薬分析セミナーの第1 回(9 月25 日,東京)および第2 回(11 月30 日,京都)を開催した.今後12 月21 日(埼玉県農林総合研究センター・園芸研究所)で開催する予定である.
・島根県との共催により,「残留分析セミナーIN しまね」が10 月22 日に島根県農業技術センターで開催された.
・農薬環境研究補助金で実施された研究成果として論文投稿があった.
・農薬レギュラトリーサイエンス研究会との共催,埼玉県の後援で,2 月29 日に一般市民を交えたシンポジウムの開催を予定している.
5. ホームページ委員会
・英語の入会および団体会員の入退会について,オンラインで可能となった.
・オンライン会員情報サービスは,システム上の問題はないものの,現時点でもアクセス数は50% 程度である.今後も会員に定期的に周知することとした.
・学会費納入のクレジットカード決済が9 月20 日から稼働した.
・研究助成金,人材募集等の情報を,積極的に掲載することとした.
・「残留農薬分析Q&A コーナー」について,会員のメリットの観点から議論した.
6. 国際会議関連
・4th Pan Pacific Conference on Pesticide Science(平成20 年6 月15 日,ハワイ・ホノルル)は,Web 上でアブストラクトの受付も開始している(申込締め切り: 3 月2日).なお,参加者に対する海外渡航補助の募集も行っている.
7. 農薬学会第33 回大会準備状況
・順調に進んでいる旨,報告があった.
8. 技術士に関する委員会
・標記第6 回委員会が,10 月22 日に開催された.技術士(植物保護)は,現在15 名とのことである.今後,植物保護関連5 学会で協力して,資格取得者100 名以上を目指す.
・ホームページに「技術士国家資格への誘い」を掲載する.
9. 植物防疫協会との懇談会
・標記懇談会が,日本植物病理学会,応用動物昆虫学会とともに,9 月28 日に植防会館にて開催された.
・事務局担当者の臨時雇用,人件費・事務所費の補填金,会員管理やの共通オンライン化,会費納入のクレジット決済,学会誌のバックナンバー保管などについて議論した.
10. 3 学会会長懇談会
・標記懇談会が,日本植物病理学会,応用動物昆虫学会の会長らとともに,11 月16 日に女子栄養大学において開催された.
・日本農学賞,日本学術会議,各学会の平成20 年度大会の開催予定,学会事務局関連,学会誌のバックナンバーの保管,IUPAC(2006,農薬化学国際会議),技術士などについて議論した.
・今後,植物保護に関わる会議(仮称)の設立に向けて,3学会で協力することで合意した.
・なお,次年度の3 学会会長懇談会の担当幹事は,農薬学会である.
11. 入退会の承認(平成19 年7 月1 日〜平成19 年9 月20日)
・会員の1998 年以降の動向が示されるとともに,入退会が承認された.入会は,正会員9 名,学生会員1 名.退会は,正会員24 名,学生会員1 名,団体会員5 名,維持会員1 名.
12. その他
・第34 回大会は,3 月中下旬を目途に東京大学で開催される予定である.
・農林水産技術会議事務局・筑波事務所の書庫に保管してあった農薬学会誌のバックナンバー等を整理して,全国農村教育協会・筑波事務所の書庫に移転した.
・次回常任評議員会は,2 月2 日開催予定.
平成20 年度日本農薬学会賞受賞者の決定
学会賞選考委員会で選考されました奨励賞,業績賞(研究,技術)の受賞者について,評議員(会長,副会長を含む)による無記名投票の結果,平成20 年度日本農薬学会の受賞が下記の通り決定され,受賞者講演における座長も常任評議会で決定された.また,編集委員会より推薦され,学会賞選考委員会で選考された論文賞も投票の結果,決定
された.
○奨励賞
正木隆男(日本農薬)
細胞内カルシウム動態のかく乱を特徴とする殺虫作用機構の研究
○業績賞(研究)
実光 穣(東京農大),河村伸一(住友化学)
新農薬探索のための複素環化合物の合成法開発研究
○業績賞(技術)
氏原一哉,松尾憲忠,森 達哉,庄野美徳,岩崎智則(住友化学)
家庭用殺虫剤メトフルトリンの開発
○論文賞
Kiyoshi Kawai1), Koichiro Kaku1), Norihiko Izawa1), Tsutomu Shimizu1), Atsunori Fukuda2) and Yoshiyuki Tanaka2),
1) Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd. 2) National Institute of Agrobiological Science)
論文タイトル : A novel mutant acetolactate synthase gene from rice cells, which confers resistance to ALS-inhibiting
herbicides
平成19年度将来計画委員会議事録
日 時:平成19年12月10日(土) 16:00〜17:15
場 所:女子栄養大学 松柏軒
出席者:上路雅子会長、松本宏副会長、中村幸二副会長、田中啓司副会長、安部浩、
石田三雄、上山功夫、梅津憲治、江藤守総、鴨下克三、藤田稔夫、松中昭一、丸茂晋吾、山口勇、山本出(常任評議員)片木敏行、今埜隆道、塩月孝博、夏目雅裕、永山敏廣、松田一彦、宮川恒、與語靖洋、米山弘一
上路会長の挨拶の後、学会の現状、会則・規定の見直し、学会誌の現状と改革、小集会活動、環境委員会活動、HP(オンライン会員情報サービス)、国際会議関連および学会員の動向について、順次担当副会長または常任評議員から説明があった。次いで、委員から学会としての社会貢献、海外会員と学会誌との関係、計画されている中国とのシンポジウムと環太平洋農薬科学会議との関係、国際植物保護会議への支援等について意見が述べられた。