「残留農薬分析 知っておきたい問答あれこれ 改訂4版 2018」
日本農薬学会では、精度の高い残留農薬分析を実施する上で特に配慮すべき事項を「Q & A」形式に取りまとめた「残留農薬分析知っておきたい問答あれこれ」を出版しています。
2003年に初版を発行以来、好評を博して改訂を重ねてまいりましたが、この度、改訂4版を上梓する運びとなりましたのでお知らせします。改訂4版では、前3版出版以降の農薬登録
制度の動向を反映させ、最新の科学的知見を盛り込むよう全文の見直しを行ったうえで、初学者の方にも、より読みやすくなるよう心がけて内容を再整理しました。また、携行性を高
めるために軽量化を図りました。前版と同様に残留農薬分析の基本やノウハウを得るための参考書として、さらに、食の安全に関心をお持ちの幅広い方々に対しても、農薬の規制につ
いての理解の一助となるようお役立て頂けると幸いです。定価は3, 000円です(送料別)。
下記の目次にあるサンプルページは会員限定で公開しています。
(ニュースレターや和文誌閲覧用と同じパスワードで開きます)
食品衛生基準行政の消費者庁への移管を反映した新旧対照表を作成しました。(2024.11.8更新)
ダウンロードはこちら。

【購入申し込み方法】
メールまたはFAX(03-5980-0282)にて日本農薬学会事務局へ注文書を送付して下さい。
件名に「問答あれこれ購入」とご記入のうえ、氏名・所属・メールアドレス・電話番号(FAX申し込みの場合はFAX番号)・送付先住所・購入冊数などのご連絡をお願いします。
折り返し請求書を同封し発送いたします。到着確認後、お振込みもしくは会員専用ページよりクレジットカードにてお支払いをお願いいたします。
〇注文書(Excel)はこちらからダウンロードしていただけます。
注文書(Excel)
目次(抜粋)
I 法律・基準
- Q1 残留農薬のリスク管理に関わる法律や基準にはどのようなものがありますか。
- Q2 農薬はどのようにして登録されるのですか。
- Q3 特定農薬とはどのようなものですか。
- Q4 食品衛生法による農薬の残留基準値とはどのようなものですか。
- Q5 農薬の残留基準値はどのような手順で設定されていますか。
- Q6 ポジティブリストとはどのような制度ですか。
- Q7 インポートトレランスはどのようなものですか。
- Q8 輸入野菜の残留農薬検査を海外の分析機関で行う場合、検査結果を検疫所に受け入れてもらうには、何が必要ですか。
- Q9 「基準値を超えている」とはどういうことですか。また、分析値が基準値ぎりぎりの場合はどのように数値を扱えばよいですか。
- Q10 基準値には通常の残留基準値と暫定基準値がありますが、それらの違いは何ですか。また、日本でアセロラなど残留基準値が設定されていないものがある理由は何ですか。
- Q11 残留基準の規制対象物質に代謝物が含まれるのはどのような場合ですか。
- Q12 ポジティブリスト制度に対応するための分析方法はどのようなものですか。
- Q13 「一律基準」が適用されている農薬を分析する場合、どのような点に注意すればよいですか。
- Q14 市販品の野菜や果実の残留農薬はどのように調べられていますか。残留実態はどうですか。
- Q15 輸入農産物の残留農薬は、どのように検査され、処理されていますか。
- Q16 均一化した試料で基準値を下回っていても、個体では基準値を上回ることがあります。このような場合、結果をどのように考えればよいですか。
- Q17 農薬散布暦に記載されていない農薬が検出されることはありますか。その理由としてどのようなことが考えられますか。
- Q18 加工食品から農薬が検出された場合は、基準値との比較をどうすればよいですか。
- Q19 畜水産物中の残留農薬を分析する時、対象農薬や代謝物は農産物の場合と異なりますか。同じ試料の肉と脂肪で、一方のみが基準値を超えたときは違反になりますか。
II 分析概論
- Q101 残留農薬の分析を実施する目的は何ですか。
- Q102 残留農薬分析の公定法とはどのようなもので、どのように決められるのですか。
- Q103 消費者庁から公示されている一斉試験法と個別試験法はどのようなものですか。
- Q104 消費者庁から出されている告示試験法や通知試験法は変更できますか。
- Q105 消費者庁の通知試験法に提示されている測定対象農薬にはどのようなものがありますか。
- Q106 農薬を登録するためにはどのような残留分析試験が必要ですか。
- Q107 マイナー作物とメジャー作物の残留試験の内容に違いはありますか。
- Q108 作物のグループ化とはなんですか。
- Q109 残留農薬分析を行う際に、分析対象農薬はどのように決めるのですか。
- Q110 畜産物中の残留農薬の分析はどのように行うのですか。
- Q111 畜水産物中の残留農薬を分析する上での注意点は何ですか。
- Q112 農薬として使用されている抗生物質の分析はどのように行うのですか。
III 分析操作
- Q201 分析を行う容器はガラス器具が一般的ですが、冷凍保存でもガラス製を使うのですか。また、紫外線による分解を防止するためにはどのような器具を使用すればよいですか。
- Q202 分析用標準品の使用目的、選び方、保管方法はどのようなものですか。また、入手や使用状況、廃棄等の管理は必要ですか。
- Q203 標準溶液の調製と保存はどのようにすれば良いですか。また、標準溶液の濃度を保証する保存期間は、どのように決めたら良いですか。
- Q204 多成分一斉分析に使用する混合標準溶液を調製、保存する場合の注意点はありますか。
- Q205 市販の試薬には「残留農薬分析用」として販売されているものがありますが、特級グレードの試薬を使用しても大丈夫ですか。
- Q206 分析に使用した後の試料や分析のデータ類は、どの程度の期間保存しておけばよいでしょうか。
- Q207 残留分析を行う施設にはどのような条件が求められますか。
- Q208 農産物の安全性を確保するために実施されている公的機関の残留調査では、市販の作物や圃場で栽培した野菜や果物はどのようにサンプリングされていますか。
- Q209 農薬登録に必要な作物残留試験では、どのようにして作物を採取しますか。
- Q210 作物残留試験では、試料の送付はどのようにすればよいですか。
- Q211 残留試験における試料の受領はどのようにすればよいですか。
- Q212 畜水産物の送付(輸送)、分析機関での受取、試料保管について注意する点はありますか。
- Q213 保存中に農薬成分が分解するなど、試料を保存してはいけない場合がありますか。
- Q214 保存安定性の確認はどのようにすればよいですか。
- Q215 作物の分析部位は作物の種類によってどのように決められていますか。
- Q216 「前処理」の縮分とはどのような操作ですか。
- Q217 「前処理」の粉砕法とはどのような操作ですか。
- Q218 凍結粉砕法とはどのような方法ですか。
- Q219 茶の残留分析には、浸出液又は直接茶葉を分析する場合がありますが、これにはどのような意図があるのですか。
- Q220 残留農薬の抽出・精製上の注意点や問題点にはどのようなものがありますか。
- Q221 作物試料における抽出効率はどのように評価しますか。また、抽出効率が悪い試料はありますか。
- Q222 通知試験法と異なる抽出法を採用する場合にはどのようなデータが必要ですか。
- Q223 抽出法にはどのような方法があり、それぞれにどのような特徴がありますか。
- Q224 水分の多い試料と乾燥試料の抽出法はなぜ違うのですか。
- Q225 抽出効率を上げるにはどのような方法がありますか。
- Q226 抽出溶媒はどのように選べばよいですか。
- Q227 試料に抽出溶媒を入れてホモジナイズ抽出をしたところ、試料がシャフトや容器の壁面にへばり付いてしまいました。どのように対処すればよいですか。
- Q228 抽出液をロータリーエバポレーターで濃縮する際、どのようなことに注意すればよいですか。
- Q229 精製にはどのような方法がありますか。
- Q230 新たな成分を精製する場合、カラムや溶液はどのように選べばよいですか。
- Q231 液/液分配での有効な溶媒の組み合わせにはどのようなものがありますか。
- Q232 エマルジョンが生じた場合、どのようにすればよいですか。
- Q233 脱水操作にはどのような種類がありますか。
- Q234 クロマトグラフィーを用いた精製に使用する充填剤の種類にはどのようなものがありますか。
- Q235 ミニカラムの性質はどのようなものですか。
- Q236 オープンカラムとミニカラムの違いは何ですか。
- Q237 ミニカラムは再利用できますか。
- Q238 充てん剤を2層や3層に積層したカラムはどのような時に使うのですか。
- Q239 葉緑素を除去するためにどのような方法がありますか。
- Q240 主要な妨害物(油脂、タンニン、硫黄化合物、ショウガ成分など)はどのように除去しますか。
- Q241 精製後の試料液に着色が残る場合は無色透明になるまで精製が必要ですか。
- Q242 窒素ではなく、空気気流下で乾固させた場合には、何か問題はありますか。
- Q243 QuEChERS法とはどのような方法ですか。
- Q244 残留農薬分析にはどのような定量機器を用いますか。
- Q245 定量機器を管理する上でどのような点に注意すればよいですか。
- Q246 LC-MSとLC-MS/MSの違いはどこにありますか。
- Q247 HPLC-UVで測定できない場合、LC-MSで解決できますか。
- Q248 LC-MS(/MS)測定で感度変動や付加イオン生成などへの対処方法はありますか。
- Q249 GCに用いられるMSにはどのような特徴がありますか。
- Q250 GCに用いられる検出器には、MS以外にどのようなものがありますか。
- Q251 GCに用いられる注入法にはどのようなものがありますか。
- Q252 GCカラムの特性と分析対象農薬にはどのような関係がありますか。
- Q253 注入時の農薬の熱分解とはどのようなものですか。
- Q254 マトリックス効果とはなんですか。
- Q255 マトリックス効果を低減するためにはどのようにすればよいですか。
- Q256 農薬分析に「サロゲート」を使おうと思います。どのような点に注意すればよいですか。
- Q257 検量線とは何ですか。
- Q258 検量線はどのように作成しますか。(動画)
- Q259 データ処理装置を用いて得られた定量値を採用するとき、どのような点に注意するとよいですか。
- Q260 分析値の確認とは、どのような作業を行うのですか。
- Q261 検出限界と定量限界の定義とそれぞれの決め方はどのようなものですか。(動画)
- Q262 基準値が「不検出」のときの検出(定量)限界はありますか。
- Q263 イムノアッセイのような生化学的な手法を用いた簡便な定量法があります。機器分析との違いはどこにありますか。また、イムノアッセイはどのように活用しますか。
IV 精度管理
- Q301 分析法のバリデーションとはどのような作業ですか。
- Q302 農薬登録に必要な残留試験に係わる分析法の精度管理はどのように行われていますか。
- Q303 バリデーションの一環として回収率を求める必要があります。具体的にはどのように実施するのですか。
- Q304 有効数字はどのように扱いますか。また、分析値が基準値に近い場合にどのように数値を扱えばよいですか。
- Q305 分析結果報告書にはどのような事項を記載するのですか。
- Q306 分析の品質管理において、文書、記録、機器、試薬、試料等の管理はどのように行えばよいですか。
- Q307 食品衛生法GLPとはどのような制度ですか。
- Q308 農薬登録のための試験におけるGLPとはどのような制度ですか。
- Q309 試験所認定制度(ISO/IEC17025)とはどのようなものですか。
- Q310 内部精度管理のシステムはどのようなものですか。
- Q311 外部精度管理のシステムはどのようなものですか。
- Q312 登録検査機関と一般の分析機関はどこが違いますか。ISO/IEC17025の試験所認定を受けていれば分析結果は正しいとする証明になりますか。
- Q313 妥当性評価ガイドラインとはどのような指針ですか。
- Q314 枝分かれ実験計画とは何ですか。
V 環境分析
- Q401 農薬の土壌、水への残留性、水生生物に対する影響の試験は、法律・基準でどのように規制されていますか。
- Q402 水、土壌、底質を分析するとき、どのように採取するのですか。
- Q403 水、土壌、底質を採取するときの容器と送付、保存の方法について留意することはありますか。
- Q404 水、土壌、底質を分析する場合、検出(定量)限界値はどの程度まで設定する必要があり、分析結果報告書にはどのような項目を記載すればよいですか。また、同時に採取することが必要な環境試料がありますか。
- Q405 河川水や底質から農薬が検出された時、その原因としてどのようなことが考えられますか。
- Q406 大気の分析を行う場合、その採取方法はどのようにしますか。
- Q407 大気の分析を行う場合、検出限界はどのようにしますか。また、結果報告書はどのように書きますか。