日本農薬学会

農薬残留分析研究会

代表:飯島 和昭 [委員]

農薬残留分析研究会は、日本農薬学会(昭和50年設立)と同時に発足した農薬残留分析談話会が始まりです。本研究会は、農業や食品衛生に関係する国公立試験研究機関、受託分析機関、農薬メーカー等において残留農薬に関する研究または業務に従事している委員を中心として企画・運営しています。秋季開催が定例の本研究会は、コロナ感染症対策期間中も毎年欠くことなく開催し続け、まもなく半世紀を迎えます。研究会では、国内外の研究者・分析者による農畜産物、食品、水、土壌等における残留農薬の分析法や調査結果等に関する研究発表と討論、行政当局の担当者や専門家による今日的な問題解決に向けた取り組み等に関する講演などを行い、知識を深め、技術の向上に努めています。

残留農薬分析では、目的や対象試料に応じて多種多様な分析技術を活用し、正確で精緻な低濃度の分析値を求めなくてはなりません。残留農薬分析における試料採取、抽出、精製、測定の各工程で利用される技術情報は増え続けており、分析装置も高感度・高精度化してきています。また、分析には迅速性と共に、分析法の妥当性確認や精度管理による高い信頼性の確保が求められます。このような高度な要求に対応するためには、分析目的を見失うことなく、安定した分析体制の継続維持が必要です。そして、分析者の質的向上、機器や設備の改善、分析法の開発・改良も不可欠です。分析者は、最新の科学技術の習得に加えて、残留農薬分析に係わる各種の関連法規やガイドライン等の最新情報の収集も欠かせません。

本研究会は、多様な立場で残留農薬に係る分析者の技術の研鑚や日常の問題解消の場となることを目指します。本研究会では、農薬残留分析に係るタイムリーな話題を提供し、参加者間で最新の情報交換を図れる場を提供します。本研究会の理想は、比較的経験の浅い若手分析者から、経験豊かな各分野の専門家まで、多くの残留分析に係る方々が集い、情報および意見を交換して共に学び高めあえることです。

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